62.難易度で右往左往しない
ピアノ曲の難易度。特に独学のピアノ奏者にとって大きな感心事項ではないでしょうか?
一般的に有名なのは、全音楽譜出版社。1曲から楽譜を購入できるもので、その楽譜の裏表紙には全音楽譜から出版されている全曲に対し、A〜Fまでの難易度が表記されています。
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全音楽譜出版社から販売されている楽譜の裏表紙。A〜Fまでの難易度が表記されている。赤枠は当時の私が挑戦していた曲。
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その他全音版以外にもネット検索すると、多くの方々が独自考察による難易度を披露されています。
こういった難易度の情報を元に、自分には弾ける曲か否か?を参考にしていると思います。
しかしこれは当てにならないと思います。むしろ有害情報かもしれません。以下こんな体験ありませんか?
○自分には無理だと思われる難易度F曲が、実際やってみると弾き易かった。
○その逆に一般的に簡単だと言われる曲が、自分には弾き辛かった。
どうでしょうか。難易度はあくまでも参考程度にすべきです。人によって難易度は大きく変わって当然です。なぜなら人の身体、特徴は千差万別。指の長さ、太さ、形状、腕の長さ、太さ、それを支える体格…と身体的な違いを言えば違いキリがないです。それによって向き不向きの曲があり、結局、難易度なんて人によって違うのは当然です。
あとその曲が好きか否かによっても、体感難易度は随分と変わります。これはかなり大きいです。
好きな曲であれば困難も楽しく感じるでしょうし、時間をかけて努力する事も惜しみません。その一方の嫌いな曲であれば、困難はただの苦痛であり、時間を投資できず、努力する力も湧き出てき難いでしょう。
難易度情報が危険だと感じるのは、難易度を知って自分には無理だと思う事。マイナスな思考で曲に取り組めば粘りの努力が出なくなる。無理だと感じながら初めていたら、弾けるものも弾けなくなります。
やはり難易度はあくまでも参考程度に。そんな事よりもその曲への憧れ、弾きたい気持ちに従い、曲に取り組めば充実したピアノ生活が送れると思います。
以下こんな話があります。
ドイツの巨匠ピアニストであった「ゲンリヒ・ネイガウス」はどんな難曲だろうと、想いの入った曲であれば、彼は技術以上のテクニックを発揮させ、その曲の魅力を素晴らしく引き出す事ができ、その逆に想いが入らない曲だととにかく困難な曲に聴こえてくるのだそうです。
大巨匠ピアニストですら、想いの込めることが出来る曲、好きな曲であるか如何によって難易度が変わっていたと思われるエピソードです。
難易度が高いから諦めるなんて、実にもったいない事です。難易度は本当に参考程度にして、心から弾きたいかどうかを目安にすべきだと思います。
追伸
そう言いながら当ブログにおいて、難易度やってるじゃないか?と思われますよね。そう私自身の為の難易度なので、それをあくまでも本当に参考程度にしてください。私自身でも各曲の難易度は日々変わっているんです😅
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